ラム酒にまつわるちょっとした話

ウィスキーに炭酸を入れて混ぜたものをハイボールと言いますが、今また復活して若い人たちの間でもよく飲まれているようです。炭酸の代わりにコーラを入れたものをコークハイと言いますが、これもまたジワリ人気が出てきていると聞きます。コークハイは60年代の頃沖縄で米兵たちが飲んでいたのがきっかけで流行ったと言われていますが、アメリカを象徴するコカコーラとウィスキーのミックスは、当時としてはかなりハイカラな飲み物として位置付けられていました。

 

コークハイはキューバがスペインとの独立戦争に勝利したのを、アメリカ人将校が祝うことになり、アメリカから持ち込んだコカコーラと地元の名酒バカラディを混ぜると美味しいだろうなということで、飲み始めたのが始まりだと言われています。このとき発した言葉がキューバの自由を意味する「キューバ・リブレ」だったことから、これが後々まで伝えられ、今ではカクテルの一つになっています。しかし皮肉なことにアメリカとキューバはその後、このカクテルのようにうまく混ざり合うことはありませんでした。ラム酒はサトウキビを原料としたカリブ海の島々が原産のアルコール飲料です。サトウキビから砂糖を搾り取ったあとに残った糖を発酵させ、それを蒸留したものがラム酒になるという訳です。アルコール度も40度から50度ぐらいというからウィスキーと変わりません。ラム酒と言えばイギリスの誇るネルソン提督の遺体を本国まで持ち帰る際、腐敗防止に使われた酒としても有名です。ラム酒で一杯になった樽に提督を漬け込んだのですが、本国につくまでには水兵たちが飲んでしまい、空っぽになっていたという逸話が残っています。

 

サトウキビをたくさん栽培している沖縄の南大東島では、2004年からラム酒づくりが始まり製品化しています。人工香料は一切使われておらず、サトウキビに含まれる糖蜜の甘い香りが独特な味をかもしだしています。泡盛と並び沖縄の名酒として育つことを期待したいものです。

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